社会全体で取り組むべき問題
転職がストレスになってしまい、その後の引きこもりの原因になってしまうというケースは往々にしてあることだ。働き手がその現場の適正を持っているか否かを見極めることは、極めて難しい問題である。現代社会においては、ありとあらゆるカテゴリにおいてネットワークサービスの恩恵がもたらされており、それは転職にまつわる事象においても例外ではない。転職サイトと呼ばれるサイトも数多くあり、激しい競争が繰り広げられている。特に、医療介護現場における人手不足の状況が続いており、危機的状況ともいわれている。医師や看護師、薬剤師などの医療機関の担い手や介護士やケアマネージャーなどといった介護施設の働き手の不足の問題がクローズアップされてきているのである。
その問題は、都市部にとどまらず地方山間部においても早急の対応が必要な問題といわれており、国家レベルでの対応が求められている。厚生労働省や文部科学省は教育という観点からの対処の必要性を認めており、医学部や看護学部の増設や授業料の免除などといった対策に乗り出すなど、長期の視点に立った取り組みにも注力している。さらには早急の対応として、シニアや外国人の積極的な登用によって、事態打開に向けての動きを活発化させている。そのような現代において、引きこもりなどによって職場から離れてしまった人をどうやって現場に戻すことができるかといったことも大きなカギとなる。いずれにしても、社会全体で取り組んでいく必要がある問題だ。